shell日記

Pearl&strings

鷺とペテン師

 

 

道は なだらかに下っていて

その先は霧につつまれて

よく見通せない。

 

向こうには海があるのかもしれないし

美味しい小魚やカエルの住む川に突きあたる道なのかもしれない。

 

 

 

今は、

あなたには見えないでしょうけれど・・・

わたしには見えています。

必要となった瞬間に橋は出現するのです。

わたしには、それができるのですから・・・

あなたは安心してお進みくださればいいのです。

 

この道には美術館やレストランが並んでいて、

命のある限り、楽しく歩きつづけることが出来るでしょう。

わたしが御馳走します、

いつでもお供させていただきますよ。

 

ペテン師はにこやかに笑って、

いつもの話をした。

 

 

 

 

 

f:id:shellbody:20190308000414p:plain

Golden Leaves Venetian Mask <ピンタレスト画像より>

 

 

 

 

おとなしく話を聞いていた鷺は、

笑っているペテン師の首に

長いくちばしを突き刺した。

それから

足元の草でくりばしをぬぐって首を縮めたかと思うと

大きな翼をバサバサと広げて

空に飛び立った。

 

 

ペテン師は血を流すでもなく

倒れるでもない。

同じ顔で

同じ方向を見て

ずっと笑っていた。

 

 

 

 

※ ふと 思いついたストーリーを書いてみました。