父の求めているものは、

現実の確かさではなくて、

ファンタジーの世界なのかもしれない。

 

あまりに長い 苦しい一人の時間に、

現実を直視することに

つかれた人なのかもしれない。

 

 

わたしはそうした

「美しい夢のような世界」を、

人との関係にではなくて、植物に求めたので、

現実に美しい夢のような花がひらき、

散ってゆく世界を、

この手の中にしっかりとつかまえていられる。

 

 

父は、人といたい人です。

人といることで 幸せになれる人。

だから人を求めている。

 

ローマの休日みたいな、

ほのぼのとした楽しい一日・・・

と、

父は言った。

 

 

わたしは一瞬、ポンっ・・と

空白となって、

・・・・・

電話の父の声を聴きながら、

ゆっくりと父の気持ちが見えそうな位置まで

心を移動させてみた。

 

以前から とらえどころのない父ではあった。

大雑把に言って、

″モンスターでロマンチスト″ 

なのかな?と

あらためて思った。

あつかいにくい。

 

 

むき出しの現実を「パパ ほらっ!」って見せたら、

気に入らないのかもね。

無責任でもいいから、

ふんわりと甘い花びらみたいな言葉に、

囲まれていたい人なのではないか・・・

 

父に対する態度を、

そんなふうに方向転換するべきか?と

考えはじめた。

(無駄な苦労をしないように です)

わたしはシュールな方向にいっちゃいそうな感じ。