ミセス・ハーバート・スティーブンス

 

そんなにもほっそりとした枝を、

笑っちゃうくらい いっぱいにひろげるから、

薄い葉っぱはまばらに見えて、

ますます ひ弱な薔薇に見える。

 

春にはその細い首に

真っ白な花びらをフルフルと匂わせながら、

 

「ああ・・・つかれたわ」

って、

甘いため息をつくのかな。

 

 

 

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針金のように細い枝を

すかすかに、いっぱいに広げるものですから、

また目立たないけれども

細い棘がある薔薇ですから・・

狭いベランダでお洗濯物を引っかける。

 

この薔薇苗は、

花をつけた状態で送られてきました。

段ボール箱を開くと甘い香りがして、

すこし傷んだその花の

グラスにさした、うつむいて咲く姿は

静かで、

とてもとても

美しかったのです。

 

 

こうした風情の薔薇は、

初めてでした。

 

春がまちどおしい*