shell日記

Pearl&strings

影絵の薔薇

 

室内の明かりを消すと、

向こうのビルの明かりで

ベランダ手すり下のガラスパネルが白く光るので、

夜は、

薔薇の黒いシルエットが影絵のように見える。

薔薇の枝や葉っぱは

それだけで、とても綺麗だと思います*

 

この季節は、

キンモクセイの花の香りが

風にのってはこばれてきているから、

薔薇の葉を見ながら

素敵な錯覚を楽しむことが出来る。

 

いちばん豪快に育っているのが

「ブルボンクイーン」

この薔薇は強そうです。

ほかの薔薇の葉っぱの4倍くらいの大きさがある。

それから・・・

「サマーメモリーズ」

アイスバーグ

 

いちばんほっそりとしているのが、

「ミセス・ハーバート・スティーブンス」です。

この薔薇は花をつけた苗で届きました。

うつむいて咲くその白い姿が、

とても・・・

悲しくなるくらい綺麗だったので・・・

太い茎にシャッキリと上を向いて咲く薔薇を、

いまのわたしは

なんとなく無骨に鬱陶しく思ったりしています。

 

また、

気まぐれなわたしのことですから・・

真上を向いて咲く豪華な薔薇を見て、

「やはり美しい!」

と、思うかもしれないのです。

 

 

今のところ、

植えているのは

地味な薔薇ばかり。

 

 

=====

 

 

わたしは、

「家族」というものに対する観念を、

長い年月にわたって、

丸ごと消し去って生きてきたところがあるので、

(家族ほどイヤなものはなかった。わたしは地球の子供だと思うことにしていた)

いまの、

父とのつながりや会話を、

自分の中にどう納めたらいいのか?

わからないところがあるんです。

父は幼少時のわたしと過ごした、楽しかった時を、

懐かしんでいたいのかもしれません。

 

わたしは、アナログな生活をしているけれども、

アタマの中は単純でドライで、

0か1かで割り切ってしまえるところもある。

物事をあまり引きずらない。

 

また、

わたしには子供がいないので、

「親の気持ち」がわからないところがあります。

 

「パパの気持ちをわかってね」というので、

「パパ、わたしには子供がいないからね」

「パパの気持ちはわからないよ」

と言った。

 

父は自分の言いたいことがいつも中心で、

あまり相手の言うことをよく聞かないタイプなので、

何を言ってもダメージは受けないみたいです。

「わたしはパパのこと、ホントに死ねばいいのにって、思ってたのにね*」

と、正直に言ったけれど・・・

そこはすんなり通過した。

 

父の言葉を、

「これは交渉力というものからくる言葉なのかな?」

と、思うこともあるし、

「父は自分の本当の心に気がつかないでいるんじゃないかな?」

と思うこともある。

わたしは父の言葉をそのまま受けとめるのではなくて、

どういう気持ちでその言葉を発しているのか、

観察しているところがある。

 

 

父を見ながら、

父を通して、

死をみつめてもいます。

 

 

わたしが父をそれほど嫌だとは思わないのは、

骨格や筋肉のつき方や、

顔立ちが似ているからかもしれません。

これがまったく似ていなかったら、

イヤかもしれないんです。