贅沢な一人 寂しいという我儘

 

だいたい世の中というのは

お金を払って、

一人でいられるスペースを得る

ということになっているのですから・・・

みんな実際は、

一人でいたいのでしょう。

 

入院するのだって

個室がいいに決まってる。

個室が空いていなければ、

二人部屋。

 

 

一人で、

誰にも気をつかわないで、

広い空間を自由に出来ることが、

幸せなんだと思う。

 

 

そして、

ずっと一人では寂しいので、

誰かと過ごす時間がほしい。

 

その誰かと、

ずっとずっと一緒にいるのはやはり窮屈なので、

離れていてほしいと願う時は 必ず訪れる。

一人になる場所と時間は

絶対に必要なんだと思う。

 

 

父は、

「仕方なく一人で暮らしている」

「こんなに年なのに、一人で頑張っている」

と、自分を幾分

"かわいそうなお爺さん" として

表現するところがありますが・・

 

それは ちがいます。

 

 

「自分から来ます来ますというようなのは、ロクなもんじゃないからな・・」

と、父は言った。

だからそういう人と過ごすくらいなら、

一人がいい ってことでしょ。

 

弟夫婦とも、結局

「父が」一緒に暮らしたいとは思わないから、

そうならないのだとわかった。

 

今のお仕事の時給の倍 払いますから、

来てもらえませんか?と頼んだ女性には、 

断られたらしい。

求婚した女性には、

「年を考えなさい」と言われたって。

無理もないと思います。わたしと同じくらいの歳の方だもの。

 

「お手伝いに行きましょうか?」

と言ってくださった方(かなりの年配の女性)は、

断っているんです。

 

 

世の中はだいたい そういうものなのね・・・

来てほしい と思う人は

来ない。

 

 

  

生活はすべて次の二つから成り立っている。

 

したいけれど、できない。

できるけれど、したくない。

 

ゲーテ格言集/高橋健二編訳 「人生について」>

 

 

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「ミセス・ハーバート・スティーブンス」の

赤い新芽が動きはじめました*

この薔薇は、やや弱そうに見えます。

ひかえめな感じのする細身の、

香りのよい白い薔薇。

 

シャッキリと真上を向いて咲く薔薇よりも、

うつむいて咲くくらいの薔薇が

なんとなく 

一緒にいて楽です。