十二月の鉛

 

十二月になると 必ずやって来る

 

もののけくん。

一匹なのか 二匹なのか わからない。

それは頭と肩とに 重く鈍くのしかかる妖怪です。

 

姿は見えないけれども、

青みを帯びた灰色の

やわらかな存在だと感じることはできる。

匂いはない。

 

定まった輪郭はないのでしょう・・・

吸いつくように密着して

とにかく 重い。

 

 

「鬱」の時には

よく下から塊がせり上がってきて

喉がつかえた感じがするものですが、

十二月鬱となると、喉の上からも塊が押し込まれて

つかえは二重になる。

 

おまけに重たい灰色の妖怪を頭と肩に乗せるのですから、

しんどいわけです。

 

 

 

「あの・・・」

「重たいんですけど・・」

「離れてもらえませんか?」

 

なんて言ったって駄目です。

対話のできるような相手ではない。

そして今はどうしようもなく十二月なのですし・・

お互い

逃げていく所なんて

何処にもないのですから。

 

 

 

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クリスタル‐ガラスには、

鉛ガラスと、

鉛を含まないボヘミア‐ガラスとがあるのだそうですね。

ボヘミアンクリスタルは、チェコ製のクリスタルと思っていたのですが、

鉛を含まないクリスタルのことを言うのだそうです。

ボヘミアで初めてソーダの代わりにカリを入れて製したのでこの名があるそうです。

ソーダとか カリとか・・よくわかりませんが。

(昨日知ったこと)

 

鉛というのは鈍く重い灰色のやわらかい物質ですが、

ガラスの透明度を上げて輝かせる・・

というのは、

オモシロいことだと思います。