脳の中にひろがる世界は

 

 

海に抱かれている

波の音をきいている

 

砂浜に

静かに潮がみちてくるように

わたしの血のなかにも

甘く

やわらかな

波がよせてくる 

 

 

 

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「"血は蜜よりも甘い" のための習作」 (部分)

1926年 個人蔵 サルヴァドール・ダリ

 

 

 

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昨日の脳神経外科の 

診察室。

 

大きなスクリーンに映し出されたMRI画像を前に

先生から説明を受けている 間に、

看護師さんがコピーした脳のMRI画像を

手わたしてくださった。

(毎年数枚いただいています)

 

そのいちばん上になっているのが、

ちょうど先日このページに載せたカットの画像でした。

それで・・思わず

 

「ありがとうございます・・」

「先生・・この間お友達に このMRI画像を見せたら

『美味しそう』って言われました。

ギャァァ――っ!」

 

と伝えると、

先生は なんとも言えない複雑なまなざしで、

わたしの顔をご覧になった。

 

 

 

 

 

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「"血は蜜よりも甘い"のための習作」(部分)

1926年 個人蔵 サルヴァドール・ダリ

 

 

 

「それは・・・事件の匂いがしますね・・」

と先生はおっしゃった。

この言葉はまた・・・ 

おもしろい ♡

 

先生の睫毛は 

とても長い。

 

 

 

ゆっくりと向けられた

先生の 目の奥にゆらぐ一瞬の表情は

わたしの心に残りつづける。

 

先生の脳の中には 

どんな景色が展開したのだろう・・・

 

 

 

先生の脳には

「美味しそう」の言葉が残りつづけることでしょう。

くる日も

くる日も

脳と向き合っておられるのですから。