不眠の釘

 

 

夜のねむりの

深い筒の中を降りてゆくには

筒の壁に刺さった無数の釘にさわらないように

ぽっかりと空いた筒の中心を

すんなりと降りてゆかなければならない。

 

なにか気にかかることがあって

からだが揺れて

筒の釘にほんの少しでも触れて

神経の糸が引っかかってしまったらもうダメです。

 

糸はあちこち引き出されて

もつれて引き攣って

かわきはじめる。

 

ますます眠れなくなるのです。

 

 

 Could be a representation of the Hogwarts Owlery! - black and white photgraph by Fiona Gohari

 ピンタレスト画像から>

 

 

 

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「フランドルの四季暦」の 

三月、そして春分 がまた・・*

とても楽しいのです。

まだすべてではなくて、樹木論争のところまで。

身のまわりの人々を描写した文の楽しいこと!!

そして・・・・

 

「葉」という言葉に込められた緑と刹那の意味を私が理解したのは、たぶんあの時だったと思います。「デフォリアシオン(落葉)」という言葉の気品と悲哀もそう。

それに、「エクスフォリアシオン(一枚ずつ葉が落ちること、あるいは一枚ずつ花びらをむしること)」という言葉が太陽の輝きを感じさせることも、やはりあの時知ったのですが、後年アポリネールの詩で「ああ、一枚ずつ花びらをむしられた(エクスフォリエ)雛菊よ……」と歌われているのを見つけた日、言葉はさらに輝きを増したのでした。

 

ここは、コツンと立ち止まったところ。 

 

この文の前には、

雛菊についての様々な美しい呼び名のくわしい説明があったのでした。

 

極上の真珠さん! 聖母の愛し子! 復活祭の恋人!

永遠の美女であるあなた! 白い綿毛! 日の眼!

(イギリスの人々はさらに愛情のこもった名前を思いつきました。デージーの語源は日と眼を意味する二つの単語ですから、これを訳せば「日の眼」となります)

 

あああ・・・ココのところぉ~・・・・

 

 

 

そこからまた引き返して

もう一度三月をたどっています。

 

 

また眠らない朝を迎えました。

まったく狂っています。

リズムはぐちゃぐちゃ・・・オエっ!