虚ろ

 

父がタクシーで迎えに(出先まで)来て、

駅まで・・。

なんとなく「監禁」という言葉も浮かぶ。

 

うどん屋さんに行こうか?と言っていたけれど、

なんとなくコーヒーのほうがよくて、

広々としたコーヒーショップに入りました。

わたしは玉子サンドとチーズケーキ。父はクリームののったシフォンケーキ。

 

父とわたしはずっとピーチクお喋りを続けているんだけれど・・

(少し離れたテーブルに、お話ししている年配の男の方2人。それから反対側にも女性2人が静かに話していました)

周りの人たちがほとんど  妙に静かで、

それぞれがイヤホンをして一人で端末に向かっている。

そしてね・・・いちばん奇妙に感じたのは、

入ってきてテーブルに着く人たちの表情に個性が感じられないこと。

なぁ~んとなく、同じに見える。

お仕事帰りの、金曜日の夜の、わりと若い人たち

 

このままテーブルが、

何処かの事務所の机に変わってもおかしくない感じの空気。

父とわたしのお喋りは、そこの空気から浮いていたと思う。

笑っている人がほかにいなかったから。

 

向かいのテーブルに着いた時の女の人の虚ろな目が、

ずっと心に残っています。

もの凄く大変そう・・というのではないし、

また、幸せそうにも見えない・・・

虚ろ。

 

 

わたしも もしかしたら、

一人だったら、

そんな顔をしているのかもしれない。

 

 

父とわたしとは、歪んだ親子なので・・・

一寸先は闇 みたいなところもあって、

また断絶する可能性はあるんです。

このお喋りだって 虚ろなものなのかもしれない。

と、思うと・・・

そのコーヒーショップ全体がホラーみたいで、

じわっと怖くなる。

 

 

=====

 

「パパ、おはぎみたいなものを一口で食べるのはやめて」

「いつか何かをのどに詰まらせて死ぬかもね?・・パパは一人で・・」

「わたしそんなの見たくないよ・・死んでるところ」

と言いました。

 

「パパは貝ちゃんとはちがうんだから、鍛えているからね。のみ込む力があるんだよ」

と父は言いました。

笑った・・・*

 

 

のみ込む力をつけるお口の運動(体操)があるんだそうです。?